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レーザー刻印を持ち込みで頼む|替えがきかない品の注意点

レーザー刻印を持ち込みで頼む|替えがきかない品の注意点
目次
  1. 替えがきくか、きかないか。そこから決めます
  2. 素材によって、刻印の「色」は変わります
    1. 金属:明るい地に、暗い線が出ます
    2. 木:焦げて黒く出るので、いちばん差が大きい
    3. アクリル:刻印より、切り出しが映えます
  3. 送る前に確認したい3つのこと
  4. 料金と納期の目安
  5. よくある思い込み
  6. お手持ちの品のことも、まずはご相談ください

最終更新日: 2026年10月1日

お手持ちの品にレーザー刻印を頼むとき、最初に考えていただきたいのは「それは、もう1つ買えるものかどうか」です。買い直せる品なら、通常の流れでご相談いただけます。買い直せない品なら、同じ素材の切れ端などで先に仕上がりを確かめられないか、ご注文の前にご相談ください。ここを先に決めておくと、持ち込み加工の失敗を減らせます。

Ichisでは、素材をこちらでご用意する加工と、お客さまがすでにお持ちの品を送っていただく加工の両方をお受けしています。後者はいわゆる「持ち込み」で、たとえば記念のバット、開店祝いの一枚板、ご自身で仕入れたプレートなどが対象になります。品物は郵送でお預かりし、刻印後にお返しします。

そして持ち込みには、こちらで素材を用意する場合と決定的に違う点があります。刻印は削る加工なので、一度入れた線は消せません。データを作り直すことはできても、品物そのものを元に戻すことはできません。だからこそ、ご相談の際には「これは替えのきく品かどうか」を最初にお知らせください。

この記事では、持ち込みで刻印を依頼するときに知っておくと安心なことを、素材ごとの刻印の出方、送る前に確認したい3点、料金と納期の目安の順にまとめます。実際にIchisで加工した品の写真を並べているので、仕上がりのイメージを持っていただけると思います。

替えがきくか、きかないか。そこから決めます

持ち込み加工のご相談は、大きく2つに分かれます。ひとつは、同じものがまだ売っている品。もうひとつは、もう手に入らない品です。

前者は、量販されているバットやタンブラー、ご自身で発注したプレートなど。万が一うまくいかなくても買い直せるので、そのまま加工に進めます。後者は、記念の品、いただきもの、限定品、ご家族から受け継いだもの。こちらは失敗した時点で取り返しがつきませんので、進め方を変えます。

替えがきかない品の場合におすすめしたいのが、同じ素材のテスト材をご用意いただくことです。同じ金属の切れ端、同じ木の端材、同じ革のはぎれ。それがあれば、本番の前に色の出方と線の太さを確かめやすくなります。実物での試し彫りは、内容によって対応が変わります。ご希望の場合や、テスト材が用意できない場合は、ご注文前にご相談ください。

Ichisでは、制作に入る前に刻印の内容とデザインをLINEまたはメールで確認させていただき、最終確認のあとに加工を始めます。「これにも刻印できますか」というご相談だけでもお受けしています。

どんな素材が対象になるかはレーザー刻印・切り出し(素材全般・持ち込みOK)のページに一覧があります。木材なら看板・バット・カッティングボード、金属ならステンレス・真鍮・アルミ・チタン、ほかにアクリル、革、ガラスまで対応しています。

素材によって、刻印の「色」は変わります

ここがいちばん誤解の多いところです。レーザー刻印は、インクを乗せる印刷ではありません。表面を削ったり焦がしたりして、その素材が持っている色を出す加工です。つまり「この色で入れてください」という指定ができません。素材が決まった時点で、出てくる色もほぼ決まります。

金属:明るい地に、暗い線が出ます

ステンレスのプレートに紋様とロゴをレーザー刻印した銘板。明るい地の色に対して、刻印した線は暗いグレーで出ている
ステンレスのプレートに刻印した銘板。地は明るい銀色、刻印した紋様とロゴは暗いグレーで出ています。

上の写真はステンレスのプレートです。明るい銀色の地に対して、刻印した紋様とロゴは濃いグレーで沈んで見えます。細い線でも輪郭が立つので、密度のある図柄と相性のいい素材です。

ただし金属は、同じ「ステンレス」でも種類と表面の仕上げによって出方が変わります。削った跡が銀色に光ることもあれば、この写真のように暗いグレーに沈むこともある。さらに、黒く着色されたアルミのように色の層が乗っている素材は、削ると下から銀白色が出てくるので暗い地に明るい線という逆の組み合わせになります。金属の持ち込みでテスト材があると安心なのは、この振れ幅があるからです。素材ごとの違いは真鍮 vs ステンレス|刻印に向いている金属素材を比較で写真を並べています。

木:焦げて黒く出るので、いちばん差が大きい

木の一枚板に筆文字のロゴをレーザー刻印した看板。木は焦げて黒く出るため地の色との差が大きい
一枚板に筆文字のロゴを刻印した木製看板。木は焦げて黒く出るため、地の色との差がはっきりします。

木は、レーザーの熱で表面が焦げて黒く出ます。素材の中では地の色との差がもっとも大きく、筆文字のような太さのある図柄はとくにきれいに決まります。上の看板も、白木の地に黒い筆文字がそのまま乗ったような仕上がりです。

注意したいのは、同じ板でも濃さが一定にならないことです。木目の詰まったところと柔らかいところ、節のまわりでは焦げ方が変わります。均一なベタ面を広く入れたい図柄だと、この差が目立ちます。看板づくり全体の話は看板・銘板をレーザーで作る|木・アクリル・金属の選び方にまとめています。

アクリル:刻印より、切り出しが映えます

ゴールドミラーのアクリル板を文字の形にレーザーで切り出した店舗サイン。刻印ではなく形で見せる加工
ゴールドミラーのアクリル板を文字の形に切り出した店舗サイン。色ではなく形で見せる加工です。

アクリルに刻印すると、削った部分が白く曇ったように出ます。透明や乳白色の板では上品に見えますが、上の写真のようなミラー系の板では、刻印よりも文字の形に切り出してしまうほうが素材の良さが出ます。アクリルの持ち込みをお考えの場合は、刻印と切り出しのどちらが目的に合うかを、最初にご相談ください(切り出し加工の料金は、都度のお見積りになります)。

革は表面が焦げて濃い茶色に出ます。このほかガラスも対応素材です。シリコンなど、そのほかの素材はまずご相談ください。素材ごとの見え方はレーザー刻印で使える素材|木材・金属・アクリル・革で比較に実例写真つきでまとめてあります。

素材 刻印の出方 相性のいい図柄
ステンレス・真鍮 銀色に光る/暗いグレーに沈む(種類と仕上げによる) ロゴ・紋様・細かい図柄
着色されたアルミ 暗い地に、明るい銀白の線 文字・QRコードなど明暗差が要る図柄
木 焦げて黒く出る(濃さにムラ) 筆文字・太めのロゴ
アクリル 白く曇る/切り出しも可能 切り文字サイン・ネームプレート
革 濃い茶色に焦げる ブランドタグ・小さめのロゴ

送る前に確認したい3つのこと

お問い合わせのときに、この3点を写真つきで教えていただけると、ご案内がぐっと早くなります。

  • 表面に何が乗っているか。塗装、メッキ、ニス、着色。この層があると、削った瞬間に下地が出ます。狙ってやれば持ち味になりますが、想定していないと「思っていた色と違う」になります。
  • 刻印したい面の形と大きさ。曲面や段差のある面は、平らな面ほど広い範囲を一度に入れられません。バットのような丸い面なら、幅の狭い帯に収まる図柄が向いています。
  • 中に何か入っていないか。電池、液体、オイル、圧のかかったもの。抜ける構造かどうかを先に教えてください。抜けない品は加工をお断りする場合があります。

入稿データの形式や線の太さについては、IQOS刻印 持ち込みデータの作り方|入稿前のチェック5項目とレーザー刻印の失敗を防ぐ|文字がつぶれる原因と対策にまとめてあります。細い線や小さすぎる文字がつぶれる話は、持ち込みでも同じように起こります。

料金と納期の目安

持ち込みの場合、料金は版代+デザインデータ作成代+刻印単価+送料の合計です。品物そのものはお客さまのものなので、本体代はかかりません。

項目 税込 備考
版代(セットアップ) 5,500円 注文ごとに毎回発生します
デザインデータ作成代 2,750円 1デザインあたり/Illustrator形式(.ai)のデータをお持ちなら不要
刻印単価(〜100×100mm) 1,500円 1〜49個。50〜99個は450円
刻印単価(〜200×200mm) 2,000円 1〜49個。50〜99個は500円
送料 800円/1,500円 商品・数量で判定

(2026年4月改定の料金表より。最新は料金表をご覧ください)

送料は、800円と1,500円のどちらになるかをお見積りの際にご案内します。完成品の写真をIchisのSNS・HPに掲載してよい場合は、原則として無料です。くわしくは送料のご案内をご覧ください。

たとえば「手持ちの品を1つだけ」の場合で計算すると、10cm角に収まる刻印1箇所で、版代5,500円+刻印代1,500円=7,000円。デザインデータの作成もお任せいただく場合は、これに2,750円が加わって9,750円です(いずれも税込・送料別)。Adobe Illustrator形式(.ai)のデータをお持ちなら、その分は不要になります。正確な金額は無料のお見積りで確定します。

もうひとつ、持ち込みで損をしやすいのが注文を分けてしまうことです。版代はご注文ごとに毎回かかるので、同じ図柄で2回に分けて頼むと5,500円が二重になります。バットを2本、あるいはプレートを3枚というように、同じ図柄で複数つくるご予定があるなら、まとめてご注文いただくほうがお得です。なお、種類の違う品物や別の図柄を1回のご注文に入れる場合の版代は、お見積りでご案内します。単価の詳しい表はレーザー加工刻印 価格表にあります。

納期は、ご入金の確認後(お手持ちの品を送っていただく場合は品物の到着後)、おおよそ2週間が目安です。数量や内容によって前後します。持ち込みの場合は往復の郵送日数も見ておく必要があるので、記念日や式典に合わせたいときは、遅くとも3週間前まで、できるだけ早めにご相談ください。お急ぎの場合はご注文前にご相談ください(確約はできません。お急ぎ対応の可否と料金は、ご注文前にご案内します)。1個からお受けしていますが、数量が決まっている場合は最初にお知らせください。

ご依頼の流れは、①お問い合わせ(素材・加工内容・サイズ・数量をお知らせ)②お見積り ③デザイン確定 ④加工・納品、の4ステップです。品物は郵送でお送りいただきます。送り先は個別にご案内しますので、先にフォームからご相談ください。お送りいただく際は、返送にもそのまま使える梱包だと安心です。

お支払いは先払いで、ご入金の確認後に制作を始めます。オーダーメイドのため、加工を始めたあとのキャンセルや、イメージ違いなどお客様のご都合による返品はお受けできません。また、Ichisの保証は刻印代金までで、お持ち込みの品物そのものは保証の対象外です。くわしくは特定商取引法に基づく表記をご覧ください。

よくある思い込み

金属への刻印でよくあるのが、「キラッと光る銀色の線が出る」という思い込みです。鏡のような光沢の細い線をイメージしがちですが、実際の出方は少し違います。

たとえばステンレスのプレートでは、この記事の写真のように、線が暗いグレーに出ることがあります。逆に、黒く着色されたアルミを削ると、明るい銀白色が出てきます。刻印の色は「レーザーの色」ではなく、素材の地の色と、削ったあとに現れる色の組み合わせで決まります。

持ち込みの刻印で「イメージと違った」となりやすいのは、この点です。替えのきかない品にはテスト材のご用意を、そして少しでも迷ったら加工前のご相談をおすすめします。刻印できる商品の一覧もご覧いただけますが、そこに載っていない品でも、まずはご相談ください。

お手持ちの品のことも、まずはご相談ください

「これに刻印できますか」の一言と、品物の写真をお送りください。加工できるかどうか、どんな出方になりそうか、料金の目安をご案内します(素材や状態によっては、追加でおうかがいすることがあります)。お見積りは無料で、1個からお受けしています。素材の相談だけでも構いません。

お問い合わせはこちらから、素材・加工内容・ご希望の時期をお知らせください。お預かりした品物は、東京・浅草の自社工房で刻印して、郵送でお返しします。