素材・加工ガイド

レーザー刻印で使える素材|木材・金属・アクリル・革で比較

レーザー刻印で使える素材|木材・金属・アクリル・革で比較
目次
  1. 素材ごとに変わる3つのポイント
  2. 代表的な素材 5系統と実例
    1. 木材:焼き色で刻む、木目ごとに表情が変わる素材
    2. 金属:真鍮・ステンレス・ニッケル系で仕上がりが変わる
    3. アクリル:切り出し+刻印で立体感が出る
    4. 革:焦げ色で立体感が出る、ムラが味になる素材
    5. 樹脂など:IQOS本体をはじめとする日用品への刻印
  3. 用途別の素材選び早見
  4. 素材選びでよくある失敗パターン
  5. 料金・納期の目安
  6. ご依頼の流れ

最終更新日: 2026年10月1日

刻印したいものがあるけれど、この素材にレーザーは入るのだろうか──。レーザー刻印を考えるとき、まず気になるのが素材の可否と仕上がりです。レーザー刻印は素材によって色の出方・線の太り方・ニオイの残り方が大きく変わります。素材選びを間違えるとデザインの雰囲気まで変わってしまうので、依頼の前にイメージを合わせておくと安心です。

この記事では、Ichisの製作例の写真を交えながら、代表的な素材ごとの違いを比較します。木材・金属(真鍮/ステンレス/ニッケル系プレート)・アクリル・革・樹脂などの5系統をベースに、どんな用途に向くか、どこで失敗しやすいかをまとめました。

素材ごとに変わる3つのポイント

レーザー刻印の仕上がりは、大きく次の3点で変わります。このあとの素材比較も、この3軸で見ていくと選びやすくなります。

  • 色の出方:同じ黒い刻印でも、木は焦げ茶、金属は銀色、アクリルは白く抜ける、など素材ごとに全く違う表情になります。
  • 線の太り・にじみ:木目の粗い素材や熱がこもりやすい素材は、細い線が太って見えやすい傾向があります。繊細なロゴほど素材の選定が効きます。
  • 加工のしやすさと価格:固い素材ほど出力を上げる必要があり、加工のしやすさが変わります。刻印代はサイズと数量で決まるのが基本で、版代は素材にかかわらずご注文ごとに一定です。小ロットか大量かによっても選び方が変わります。

代表的な素材 5系統と実例

代表的な素材をまとめると、次のようになります。木材・金属・アクリルの節には、製作例の写真を載せています。

素材 色の出方 向いている用途
木材(メイプル・ポプラ等) 茶褐色〜黒の焼き色 バット・看板・ウェルカムボード
金属(真鍮・ステンレス・ニッケル系) 銀色・黒・ゴールド(素材次第) コースター・プレート・ネックレス
アクリル(透明・ミラー) 白濁・切り出しエッジ 店舗サイン・装飾・キーホルダー
革(本革。合皮は要相談) 濃い焦げ色 キーホルダー・レザータグ
樹脂など(素材により要相談) 白抜き・模様 IQOS本体などの日用品

ここに載っていない素材でも、刻印できる場合があります。一方で、PVC(塩ビ)のように加工時に有害なガスが出る素材はお受けできません。気になる素材は、まずご相談ください。

木材:焼き色で刻む、木目ごとに表情が変わる素材

木製バットへ校名・選手名・ロゴをレーザー刻印した事例(メイプル&ポプラ)

メイプル&ポプラのファンゴバットに校名・選手名・ロゴを刻印した事例

木材は塗料ではなく表面を焦がして刻むので、印刷のようにはがれる心配がなく、木目と刻印が自然に馴染みます。ただし木目の粗い杉や檜は、繊細なロゴだと線がガタつくことがあります。濃い木目とハッキリ出したいロゴは相性が悪く、樹種の段階で相談するのが安全です。

木材の加工事例・樹種別の仕上がりは、木材にレーザー刻印するとどうなる?で詳しく書いています。

金属:真鍮・ステンレス・ニッケル系で仕上がりが変わる

真鍮とシルバーの透かしデザインペンダントをレーザーで切り出した事例

同じ透かしデザインを真鍮とシルバーで切り出したペンダント比較

「金属」と一括りにされがちですが、実際には真鍮・ステンレス・アルミ・ニッケルメッキで仕上がりの色が違います。真鍮は刻印部分が黒く、ステンレスはシルバーのまま彫り込み、ニッケルメッキ系は白く抜ける、というようにそれぞれ違った顔を持ちます。

金属プレートに、ロゴと装飾柄をレーザー刻印した事例

ニッケル系の金属プレートにロゴと装飾を刻印した事例

金属カードや真鍮プレートなど、定番商品の具体的な料金はそれぞれのページで確認できます。

アクリル:切り出し+刻印で立体感が出る

ミラーゴールドのアクリル板をレーザー切り出しして壁面装飾にしたロゴサイン

ミラーゴールドのアクリルをロゴの形にレーザーで切り出した壁面装飾

アクリルはレーザーでの「切り出し」が得意な素材です。写真のミラーゴールド板のように、ロゴそのものをピースで切り抜いて壁や什器に付ける使い方に向いています。透明アクリルの裏彫りも、光の当たる環境では文字が立って見えてきれいに仕上がります。

一方、ミラー仕上げの板は指紋が目立ちやすく、配送中の擦り傷にも弱いので、完成後の梱包・取り扱いには注意が必要です。

革:焦げ色で立体感が出る、ムラが味になる素材

本革は焦げ色でしっかり刻印が入る一方、タンニン加工かクロム加工かで焼き色が変わります。ムラが味になる素材なので、ギフト用のレザータグ・キーホルダーに向いています。合皮は基材によって焦げ方が大きく変わります。合皮にはPVC(塩ビ)を含むものがあり、その場合はお受けできません。合皮の品は、素材がわかる情報を添えて事前にご相談ください。

革アイテムの具体的な商品例は、レザーキーホルダー 名入れにまとめています。

樹脂など:IQOS本体をはじめとする日用品への刻印

IQOS本体のような日用品への刻印のご相談もあります。樹脂系の素材は表面を白く抜くように刻み、素地の色とのコントラストで見せます。発色の出方は素材次第で、シリコンや一部の樹脂のように、刻印できるかどうかを事前に確認する必要がある素材もあります。なお、Ichisで扱うシーシャマウスピースはステンレス製で、金属への刻印にあたります。

IQOS本体への刻印は専用の料金(税込・送料別:1個目5,000円/同時注文の2個目以降は1個1,500円、2箇所目+1,000円)で、版代はかかりません。完成品の写真をIchisのSNS・HPに掲載してよい場合は、原則として送料が無料になります。お申し込みはIQOS刻印 注文フォームから進められます。

お手持ちの品は郵送でお預かりし、刻印後にお返しします。素材や表面のコーティングによっては加工できない場合があるため、先にフォームから写真を添えてご相談ください。持ち込みを含むサービスのご案内は、レーザー刻印のページにまとめています。

どの素材にも共通しますが、同じ金属でも表面処理で仕上がりが変わるように、素材名だけでは仕上がりを判断しきれないことがあります。初めての素材や判断の難しい素材は、写真や情報をもとに個別に確認してご案内します。実物での試し彫りをご希望の場合は、内容によって対応が変わるため、ご注文前にご相談ください。

用途別の素材選び早見

用途 相性の良い素材 選ぶ理由
ショップカード・名刺 アルミ(メタルカード)。ステンレスなど他素材は個別見積り 薄くて配布しやすく、記憶に残る
店舗サイン・装飾 木材/アクリル(ミラー・透明) 素材のキャラクターで雰囲気を作れる
ノベルティ(小〜中ロット) 金属プレート/アクリル/木材 素材選びでブランドの世界観を出しやすい
ギフト・記念品 真鍮ネックレス/革/木材 名入れの温度感と相性が良い
愛用品への名入れ(持ち込み) IQOS/ZIPPO/シーシャマウスピース 思い入れのある現物を変身させられる

素材選びでよくある失敗パターン

ここからは、素材選びで起こりやすいつまずきポイントです。発注前のチェックに使ってください。

  • 塗装・コーティング済みの素材をそのまま刻む:表面のクリア層にレーザーが反応してしまい、ムラや白濁が出ます。可能なら無塗装でお預けいただくのが安全です。
  • 表面処理の違う金属を同じ前提で発注する:同じ「ステンレス」でも、ヘアライン加工とミラー加工ではコントラストが大きく違います。表面処理がわかる写真を添えて、仕上がりのイメージを事前にすり合わせておくと安心です。
  • ミラー系アクリルを高画素の写真デザインで入れる:鏡面素材は細かいドット表現が反射で飛びやすく、遠目では読みにくくなります。シルエット重視のロゴデザインの方が映えます。
  • 革の種類を決めずに発注する:同じ「本革」でもタンニンとクロムで焼き色が違います。希望の濃さがある場合は、事前に希望イメージの写真をお送りいただくと、ズレを減らせます。

料金・納期の目安

素材が変わっても、Ichisの基本料金の考え方は共通です。「版代+デザインデータ作成代(.ai入稿なら不要)+刻印代(サイズ×数量)+商品代(お持ち込みなら不要)」の合計に、送料が加わります。

項目 参考価格(税込)
版代(機械セットアップ費) 5,500円 / 注文ごと
デザインデータ作成代 2,750円 / 1デザイン
刻印単価(〜100×100mm・1〜49個) 1,500円 / 1点
刻印単価(〜100×100mm・50〜99個) 450円 / 1点
両面・複数箇所への刻印 お見積りでご案内
送料(全国一律) 800円または1,500円(商品と数量で決まります)
送料(完成品の写真をSNS・HPに掲載OKの場合) 原則無料(規格外の大型便・海外発送を除く)

(2026年4月改定の料金表より。最新は料金表を、商品ごとの送料の区分は送料のご案内をご覧ください。IQOS刻印とメタルカードは専用の料金です)

Adobe Illustratorの完成データ(.ai形式)をお持ちの場合、デザインデータ作成代は不要です。版代は1回のご注文ごとに発生するため、まとめてご依頼いただくほど1点あたりの負担が下がります。50個以上になると刻印単価も下がる(〜100×100mmで50〜99個なら1個450円)ので、プレゼントやノベルティでまとまった数をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。切り出し加工や500個以上のご注文は、別途お見積りになります。正確な金額は無料のお見積りで確定します。

納期は、ご入金の確認後(お手持ちの品を送っていただく場合は品物の到着後)、おおよそ2週間が目安です。数量や内容によって前後します。プレートなどの商品をIchisで仕入れてから刻印する場合は、仕入れと刻印を合わせて約3〜4週間が目安です。お急ぎの場合はご注文前にご相談ください(確約はできません。お急ぎ対応の可否と料金は、ご注文前にご案内します)。

素材が決まっていなくても、作りたいもののイメージや用途、ご予算をフォームからお知らせいただければ、素材選びからご相談いただけます。

ご依頼の流れ

  1. フォームから素材・用途・数量・イメージをお知らせください。
  2. Ichisからお見積りをお送りします。素材に迷っている場合や、実物での試し彫りをご希望の場合は、この段階でご相談ください。
  3. 刻印の内容とデザインを、LINEまたはメールで確認します。
  4. デザインの最終確認とご入金の確認のあとに加工を始め、完成後に発送します。

素材選びから相談したい方は、レーザー加工のお問い合わせフォームが窓口です。素材の全体像はレーザー刻印の仕組みと対応素材のページにまとめています。

「どの素材がいちばん自分のイメージに合うのか」。このページを読みながら候補が2〜3個に絞れたら、あとはお見積りと制作前のデザイン確認で、仕上がりのイメージを合わせていく段階です。候補を絞りきれない場合は、やりたいイメージだけでもかまいません。お気軽にフォームからご相談ください。

※ IQOS®はPhilip Morris International Inc.の登録商標です。当サービスは同社とは無関係の独立したレーザー加工サービスです。IQOS刻印のご注文は20歳以上の方に限ります。Ichisはレーザー刻印の加工サービスで、たばこ製品の販売は行っていません。