IQOS公式刻印と持ち込み刻印|自由度・対応範囲を比較
目次
IQOSをイラストや手描きロゴで自由に刻印したいなら、結論として公式の刻印サービスより「持ち込み刻印」の方が選択肢は圧倒的に広いです。文字だけを入れたいなら公式でも十分ですが、家紋・写真・キャラクター・本体とケースの両面に揃いのデザインを入れたい、といった凝った要望は、公式の枠には収まらないことがほとんどでした。
とはいえ、わたしも入社したばかりのころは「公式が一番きれいに彫れるのでは」と思い込んでいて、お客様に「持ち込みって何が違うんですか」と聞かれるたびに少し戸惑っていた記憶があります。実際にIchisでIQOSイルマiやイルマiワンへの刻印を何件か立ち会ってみて、ようやく両者の住み分けが自分の中で整理できた感じです。
この記事では、わたしが師匠の西出に教わったこと、そして実際にお客様からよくいただく質問をもとに、IQOSの公式刻印サービスと、Ichisのような加工屋に本体を持ち込んで刻印する方法を、デザインの自由度・対応範囲・料金・納期の4つの軸で並べていきます。「公式の文字刻印で十分か」「世界に1台のIQOSにしたいか」、自分の用途に合うのはどちらか、選ぶときの材料になれば嬉しいです。
軸その1: デザインの自由度
まずは一番違いが出るところから。公式の刻印サービスは、IQOSというブランドの統一感を保つためにフォントや書式があらかじめ決められていて、お客様が自由にデザインを差し込めるようには作られていません。「自分のIQOSだとすぐ分かるように、名前やイニシャルを入れる」目的なら、これで十分です。
一方の持ち込み刻印は、お客様がご自身で作られたデザインデータ(Ai形式の入稿)か、こちらでデザインを起こすか、どちらでも対応できます。文字フォントの自由度はもちろん、ロゴ・イラスト・家紋・写真の線画化まで彫れます。下の写真は、お客様支給のイラストデータをイルマiワン本体の背面に彫らせていただいた一例です。

師匠の西出にこのあたりの技術的な線引きを聞いたとき、こう言われました。
レーザー刻印の自由度は、入稿データを線画として認識できるかどうかでほぼ決まります。Ai形式(ベクター)でいただければ、家紋でも複雑なロゴでも、線が再現できる範囲はそのまま彫れます。写真の階調そのものを彫るのは難しいですが、線画に起こせばイラストと同じ扱いで対応できます。
つまり、デザイン自由度のボトルネックは「印刷ではなく彫り」という工程の特性で決まっていて、ベクターデータが用意できれば、ほぼ何でも入れられる、ということです。わたしも最初は「写真をそのまま彫れるんですか」とお客様から聞かれてあわてたのですが、写真は線画に変換してから彫る、というワンステップが必要、と整理してお伝えするようになりました。
軸その2: 刻印できる位置と面数
次に、本体のどこに、どれだけ彫れるか。公式の刻印は、機種ごとに「刻印できる面」と「サイズ」があらかじめ決まっています。たとえばイルマシリーズは本体側面の一部に文字を入れる、といったような枠です(最新の対応範囲は公式でご確認ください)。
持ち込み刻印では、Ichisの場合は本体・ホルダー・専用ケース、それぞれ別の面を組み合わせて指定していただけます。たとえば本体側面に名前、ホルダーには小さく日付、ケースには大きく家紋、というふうに、用途や見せたい場面に合わせて分散できます。

2箇所目を追加する場合の料金は本記事の後半でまとめていますが、ご注文時に「ここに何を、ここに何を」と指定いただければ、レイアウトのバランスはこちらで詰めて確認データをお出しします。最初に頭の中にあったレイアウトと、実際のサイズ感が結構ずれることが多いので、ここはわたしが「一回データで見ていただいてからGOにしましょう」とご案内する場面です。
軸その3: 料金
料金面は、公式刻印は本体購入時に上乗せされるサービス料、持ち込み刻印は加工屋ごとの価格表で決まります。Ichisの2026年5月時点の価格は次のとおりです(出典: /iqos-order/ の正規料金)。
| 項目 | 税込価格 |
|---|---|
| 刻印代(1箇所目) | 5,000円 |
| 刻印代(2箇所目追加) | +1,000円 |
| 複数個単価(2個目以降1台ごと) | 1,500円/個 |
| デザインデータ作成代 | 2,750円(Ai形式持ち込み時は無料) |
つまり「IQOSイルマiワン1台に1箇所だけ彫る/デザインは自分で用意する」というシンプルな構成なら、本体への刻印代は5,000円から始められます。1箇所目に名前、2箇所目にイニシャル、というふうに2面に分ける場合は+1,000円。お友達と2台揃えてご注文いただく場合は、2台目以降が1,500円/個まで下がります。
料金の比較で大事なのは、単純な金額の高低ではなくて、「どこまでデザインを自分で決めたいか」とのバランスだと思います。文字を1行入れたいだけなら公式の方がシンプルですし、デザインで遊びたいなら持ち込みの方が同じ金額帯でも明らかに密度が違ってきます。送料については価格表ページ側で詳しく説明しています。
軸その4: 納期と受け取り方
納期も両者で考え方が違います。公式刻印は本体購入時にあらかじめ申し込む形式なので、受け取りまでの日数は購入経路に依存します。後から「やっぱり彫りたくなった」と思っても、すでに買った本体への追加対応はできません。
持ち込み刻印は、すでに使っているIQOSを後から彫りたい、という需要に対応できます。Ichisでは郵送でのお受け取りが基本で、デザイン確認データのやり取りが固まってから加工に入り、加工自体は1台あたり数十分〜2時間程度です。スケジュールの目安は、データのやり取りが落ち着いてから1週間前後が多い印象です(混み具合によります)。

こんな方は公式、こんな方は持ち込みが向いています
ここまでの違いを整理すると、用途で住み分けがはっきりします。
- 公式の刻印が向いている方:本体購入と同時に決めたい/文字(名前・イニシャル・日付)が入っていれば十分/公式の正規ラインで完結させたい
- 持ち込み刻印(Ichis)が向いている方:すでに持っているIQOSを彫りたい/ロゴ・家紋・イラストなど図案を入れたい/本体とケースで揃いのデザインにしたい/プレゼント用に世界に1台だけのIQOSを作りたい
わたしがお客様とやり取りしていて多いのは、最初は「文字でいいです」と仰っていた方が、確認データの段階で「やっぱりここにロゴも一緒に入れられますか」と相談されるパターンです。これは持ち込みならではの調整余地で、本体・ケース・ホルダーをまたいだデザインの組み立て方は、依頼前に一度ご相談いただいた方が結果的に納得度が高くなります。
注意点:失敗しがちなパターン
最後に、わたしが現場で見てきた中で、依頼前に知っておくと安心な注意点を3つだけ。
1つ目は写真をそのまま彫ろうとしてしまうケースです。スマホで撮った写真は階調(明暗のグラデーション)の情報なので、線画に変換するワンステップを挟まないと、レーザーの彫りでは想定どおりの仕上がりになりません。お顔写真を彫りたい場合は、線画起こしを前提にデザイン代がかかる前提でご相談ください。
2つ目はロゴデータが画像形式(jpgやpng)しかない場合です。Ai形式(ベクター)でいただけると無料でそのまま使えますが、画像形式のままだと拡大時にぼやけるので、こちらで線画に起こす作業(デザインデータ作成代)が発生します。可能ならロゴ作成元のデザイナーさんに「Ai形式」を依頼してください。
3つ目は本体の傷や汚れの上に彫ってしまうケースです。彫り自体は問題なくできますが、傷の上に文字が重なると見た目で気になることが多いので、依頼前に本体の状態を写真でお送りいただくと、こちらから「この場所はずらした方がきれいに出ます」と提案できます。
関連ページ
- IQOS刻印のご注文(フォーム・正規料金一覧)
- IQOSイルマ刻印の持ち込みガイド|料金・納期・デザイン
- IQOS刻印のデザイン事例|名前・イラスト・写真、どこまでできる?
- アイコス刻印を東京で持ち込み依頼する完全ガイド
まとめ
IQOSの公式刻印と、Ichisのような持ち込み刻印は、目指す方向が違うサービスだとわたしは思っています。公式は「整った文字を本体購入と一緒に」、持ち込みは「世界に1台のIQOSを後からでも」。どちらが正解ということではなくて、自分が何を実現したいかで選んでいただくのが一番です。
デザインの相談だけでも大丈夫ですので、迷ったらIQOS刻印のご注文ページから、お気軽にお問い合わせください。データの形式や本体の状態についても、必要に応じてこちらからご質問させていただきます。
紗英 / Ichis広報
